2006年01月19日

「松井教授の東大駒場講義録」

◆「松井教授の東大駒場講義録―地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る」(松井 孝典著、集英社新書)
>>目次などはAmazon.co.jp
 
松井先生でも駒場の講義やるんですねー。驚き、ってことでさっそく読んでみました。
都知事の「ババァ」発言の元ネタとなったのがこの先生の「おばあさん仮説」ですね。
 
メディアでも時々見られて文明論を語ってたりしますが、専門は比較惑星学というもので、この講義録も広く浅く網羅されています。文明論的な話題は意外と少なかった。
私自身の興味関心はどちらかというと地球史の方にあり、宇宙史とかの話は初見の事項も多かったですが、面白く堪能させていただきました。太陽系に巨大ガス惑星が木・土星しかない理由とか、多体系から原始惑星が形成される過程とか、素人でも楽しめました。
 
しかしまぁ、実際の講義がスライド中心だったのか只管喋り通しだったのか分かりませんが(さすがにこれを板書はないだろうなw)、この内容を駒場の学生が全て理解するのは相当辛いんじゃないですか。「宇宙」って人間の理解の及ばない形而上的な議論に最後まで耐えられるかどうか(笑)。
なので、あくまで「教養の講義」と割り切って、肩の力抜いて聴くには最高の講義なんじゃないかと思います。講義録も活字だけ追うのではなく、何気なく空を眺めたり、ハップルの宇宙望遠鏡で撮った画像でも見ながら読み物的に薦めて行くのが吉かと。
 
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2005年12月17日

「ウォーター・ビジネス」

卒論なんてものやってると、自分の研究以外の本を手に取る機会が非常に少なくなってしまいます。唯でさえ本はあまり読まない性質なのに、尚更視野が狭くなっていく哀しさ。
とりあえず、月1でブックレビューくらいは続けられるといいですねー。
 
◆「ウォーター・ビジネス」中村 靖彦、岩波新書
目次などは>>Amazon.co.jp
 
そのままずばり水商売のお話ですw
夏ごろにNHKスペシャルで「ウォーター・クライシス」という興味深いドキュメンタリーをやっていましたが、それに触発されて買った本です。
 
災害時用と言って我が家に貯蔵されているミネラル・ウォーターの山。
先日行ってきた富山で見かけた海洋深層水のPETボトル。
 
身の回りには「水そのもの」を商品にしたものが出回ってます。
数年前にPETのお茶がブームになったときに、「お茶を買って飲むなんて考えられない」と憤る年配の方がいらっしゃいますが、そういう人は今の現状に対してどういう反応をするんでしょう。
 
さすがに都内で水道水をそのままゴクゴク飲んでる方はあまりいらっしゃらないでしょうが、日本人はまだまだ水には無頓着の人が多いと思います。「シャワーを1日1分節水」なんてコマメちゃんには言われてますが、神経質に実行してる人、いますか?私も、化学系の実験をやってると、どうしても水をジャブジャブ垂れ流しのごとく使ってしまうんですね。
 
そんな水浪費人間の私でも、水がどこからやってきて、どこへ流れて行くのか。そんなことをしばし思案させられる、そんな内容の本だったと思います。
少なくとも、水をガソリンよりも高い値段で平気で買っていることに対する自覚だけは持ち続けていきたいですね。
ちなみに、自分の中の「水問題」というと真っ先に浮かぶvirtual water(仮想水、間接水)。本書の中でも簡単に触れられてて、沖先生の例の話も軽くですが取り上げられてます。
 
うーん、、あまりブックレビューになってない気もするけど、まーいっかぁ。
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2005年11月22日

「自動車の社会的費用」

「読書の秋」なんて言葉、どっかの出版社が作ったのじゃないかと疑ってみる。
まぁ、せっかくブックレビューのCategoryがあるワケだし、たまには。
 
「自動車の社会的費用」(宇沢弘文著、岩波新書)
 
手に取ったきっかけは、うちの学科のO先生からの薦めだったんですが、自動車を見る目が変わると思いますよ。
物心付く前から身の周りを自動車に囲まれ、家の目の前の道には車がびゅんびゅん通り過ぎていくような環境に育った私には、狭い道をでかいワンボックスが我が物顔でぶっ飛ばしていく光景にも格段違和感は感じないわけですが、自分の神経が如何に狂っているか痛感させられました。
前半部で再三に渡って強調されているのが、「道路は歩行者のためのもの」ということ。例えば、地べたにしゃがんでるイマドキの高校生を見ると顔をしかめる大人、多くないですか。某ラーメン屋の前で大の字になって寝てる酔っ払いは(ry。でも、本当はそれがアタリマエの光景なんですよ。
そう思うと、なんで絶えず自動車の影におびえ、脇をせこせこと足早に通り過ぎなきゃならんのか、と腹立たしささえ覚えるワケです。もっと両手振って歩きたいでしょ。道路でキャッチボールしたいでしょ。うんうん。
 
一応経済学の本なので、新古典派の枠組みについて、延々と議論が続きます。ミクロ経済の耳をほんのひとかじりした程度の工学部生には、正直苦痛でしかないんですが(汗)、それを乗り切ればメインの自動車の経済学的議論。本題の社会的費用については、推算の域を出ないし、何より本書が出てから30年も経った今では、用地費とか建設費とかは大きく変わってきているでしょう。
ただ、ここで大切なのはそういった細かい議論ではなくて、「自動車」という存在が周囲を取り巻く環境に及ぼす影響を客観的に評価するという試み(しかも30年も前の時点で!)にこそ、価値があるのでしょう。
 
さて、自動車の社会的費用は一体いくら位だと思いますか?
1万円?10万円?
答えが知りたい人は、本書をどうぞ。
ちなみに、この額、月に2、3度しか運転する機会のない私には重過ぎる荷です。。
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2005年07月17日

エピソード3/シスの復讐

基本的に映画は劇場では見ない性質なのですが、ミーハー精神は人並み以上に持ち合わせているので、さっそく見てきましたー。
これから見に行こうという人にはネタバレ(控えめにしてますが)になってしまうので、ご注意を。
 
過去5作と比べても、スケール感は何倍も拡大。冒頭の空中戦からアクセル全開。ルーカス監督の気合いの入れようがヒシヒシと伝わってきました。
ラストの地上戦も圧巻です。
灼熱に燃える紅蓮のマグマの中で乱れ打つ2本のライトセイバー。その色のコントラストに、思わず意識が遠のきそうになりました。これが恍惚感というものでしょうか。
同時進行で描かれる皇帝とヨーダの闘いも見ごたえあり。マスター・ヨーダ、強すぎだわ。いやはや、彼の剣さばきはエピソード2でも垣間見れましたが、その非じゃないです。戦いの場も、あの荘厳な議会場。あの小さな体から一体どうしてあんなフォースが生み出されてくるのでしょう。
 
パルパティーン議長ひいては皇帝を演じるイアン・マクダーミド(IAN McDIARMID)の演技の素晴らしさは、あまり映画を見ない私でも理解できます。抑揚のある声と自信の漲る表情。彼が如何に銀河皇帝となりえたかという点に絞って見てみるのも、後半三部作(エピソード1〜3)の醍醐味かもしれません。
 
というわけで、シリーズの最後を飾る、素晴らしい作品でした。この臨場感はTVじゃムリぽ。
夏の間に、もう一回くらいは見に行こうかしら。
過去の作品を見ていないので、、、という方は、こちらをどうぞ。
STAR WARS Japan (Official)
◇『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 (Yahoo!ムービー)
 
==
 
今年の夜間警備、俄然やる気が出てきましたね(笑)。
さて、私はどのライトセイバーにしようかな。
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2005年05月03日

「環境再生と日本経済」

 
「環境経済学」に関する本はかなり巷にあふれています。このBlogでも何冊か紹介してきました。でも、「環境経済学」という学問自体がまだまだ根の浅い分野で、それぞれのテキストの切り口が違っているので何冊か読んでみると面白いと思います。
しかし、こういった環境経済学本の多くは、「環境と経済は両立可能である」と言いつつも(経済学特有の?)抽象論に終始することが多く、「実際どうなのよ?」という具体論に欠けているように、理系の私には感じてなりませんでした。
 
そういった意味で、この「環境再生と日本経済」は、「環境と経済は両立可能である」ことを事例と理論の両側面から示した良書と言えます。経済学の知識はほとんど必要ありませんが、ミクロ経済をかじったことのある人には尚お勧めです。
 
前作「ゼロエミッションと日本経済」(97年刊)も同様なアプローチだったものの、事例がやや古めでしたが、今作はここ2、3年の取り組みに焦点が当てられています。参考までに、この本の中で取り上げれている事例をいくつか列挙すると…
  • 霞ヶ浦アサザプロジェクト
  • 菜の花エコプロジェクト
  • 富士市煙突ゼロ作戦
  • 企業と環境NGOのコラボレーション
    etc…
環境原理(モノホンの)は恐ろしい。気をつけろ!(長井秀和風)
何となく某プロジェクトXに似ていると感じるのは、私だけ…?
[LINK] 「ゼロエミッションと日本経済」(++ 枯井戸SCOPE 11/16)
 
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2005年04月03日

「東大教授の通信簿」

久しぶりにブックレビューでもしてみますか。
 
 
「生命科学」の講義で大人気教官の石浦章一先生。生協に山積みで、話題にも挙がってるので、さっそく読んでみました。
 
まずは、「さすが石浦先生だ」の一言。
この本は石浦先生じゃないとゼッタイに出来なかった企画でしょう。
「良い教育が出来ない教員は大学にいる必要はない」だの、「予習できない学生は不要」だの、先生ならではの毒舌トークがこの本でも炸裂。読んでるこっちが冷や冷やします。毎度のことですが、こんな調子で大学に居辛くならないのか、心配になってしまいました(^^;
 
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posted by chinon at 21:46| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | Book/Televiews | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月25日

「3年B組金八先生」

3年B組金八先生」(TBS、金曜22時)
 
半年に及んだ第7シリーズの最終回は、4時間の拡大版。
…と思いきや、1時間は昔の焼き回しと要らんインタビュー(´・ω・`)
 
視聴者の注目は「辞表を提出した金八先生が教師を続けるのかどうか」ということでしたが、実際問題として、金八先生自身も高齢化、脚本家は小山内さんが途中降板、長い間親しまれてきたロケ地の足立二中も3月で閉校、、、と一つの大きな区切りが付いてしまった感は否めません。
 
人
 
(最終回のひとコマより)
 
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posted by chinon at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Book/Televiews | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月24日

「H2〜君といた日々」

>>「H2〜君といた日々」(TBS、木曜22時)
 
H2
 
(最終回のひとコマより)
原作の漫画は読んでるから、粗方のストーリーは知ってるわけですよ。
だから、幼なじみのおばさんがいなくなっても驚けないし、試合の勝敗も「どうせ勝つんでしょ」、って見え透いてる。それでもつい見てしまったのは、「にゃー」の力か...orz
 
違和感があるとすれば、中心の4人以外はほんとに脇役でしかなくなってるのがうーん。。
全34巻を11回分に凝縮すれば、その分粗さが出てしまうので、致し方ないところか。こういうのは、結局のところ、原作の良さを再認識して終わるだけなんです。
 
<満足度:5>
posted by chinon at 23:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Book/Televiews | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月22日

「救命病棟24時」

>>「救命病棟24時」(フジ、火曜21時)
 
松嶋奈々子の復帰第一作という鳴りもの入りでスタートしたこのドラマ。
シリーズものとして、1、2と如何に一線を画すかが患者を救うのと同じくらい大きな使命でした。
 
24
 
東京を襲った直下型地震。
首都機能は完全にマヒ。
極限状態に追いやられたけが人、病人、そして医師の葛藤。
 
扱っている題材自体はそう悪いものとも思えません。
でも、第1回の最後で大地震が起こり、以後はひたすら病棟に運ばれてくる患者の手当てに没頭する日々を綴る繰り返し。
しかも、説教くさいことこの上ない。
 
はっきり言って、回が進むほど白けてきました。内容的には5回で十分伝えられるんじゃないか、ってことを10数回かけてやってるわけですからアタリマエっちゃアタリマエですが。。
小さい頃に長期入院した経験のある身にとっては、病院はキレイごとだけじゃ片が付かないって、身に染み付いています。
「研修医」なんて単語を聞いただけで寒気がしますねw
 
それにしても、江口洋介演じる進藤先生はヒーローですね。お疲れさまでした。
ライブドアにゴルァされるわ、看板ドラマがこけるわ、フジTVは散々ですね。。全般的に評判が芳しくなかったので、次の続編はなさそうな悪寒。
 
…と思ったら、来週に「アナザーストーリー」なるものやるそうです。なんじゃそりゃww
 
<満足度:5>
posted by chinon at 22:27| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | Book/Televiews | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

「Mの悲劇」

>>「Mの悲劇」(TBS、日曜21時)
 
唯一毎回逃さずチェックしたのも、長谷川京子が出てたからなんですが。
終盤で真相が明らかになるまではハセキョーの一人舞台という感じでしたが、次第に出番が減ってきてしまったのが残念でした。
全体を通して台詞が少ないのも、演技力不足をひた隠すための策かも(^^;)
 
M
 
(最終回のひとコマより)
 
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posted by chinon at 22:50| Comment(2) | TrackBack(3) | Book/Televiews | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする